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兵庫県内にも、ひきこもりの人たちが集まる居場所があります。公的な相談機関にもありますし、NPOや私的な支援のための居場所もあります。
「ひょうごユースケアネット」のホームページをご覧いただくか、「ひょうごユースケアネットのほっとらいん相談」(078-977-7555)に電話してみてください。
さて、ではこうした当事者の居場所ではどんなことをしているのでしょうか。詳しくは、ひょうごユースケアネット推進会議が発行した「ひきこもりに悩むあなたへ」という冊子を見るとよくわかります。兵庫県のHP(関連情報)でこの冊子の内容を見ることができますので、ご覧ください。
ここでは簡単に説明しておきましょう。居場所によって少し違いはありますが、気の合う人とおしゃべりをしたり、ぼーっとしていたり、料理をつくって食べたり、一緒に散歩やウオーキングをしたり、パソコンでゲームをしたり、トランプや遊びをしたり、ものづくりをしたり、相談やカウンセリングをしたり、楽しいことがいろいろあります。同じ悩みを持つ人ばかりですので気持ちを楽にして話すことができます。これが最高です。こうすれば心の中に少しずつ元気が出てきます。
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Q1の回答でも、申し上げましたが、まずひきこもりの体験者がいるところへ、元気を出して出かけて行くことです。これは勇気のいることですが、思い切って連絡してみることです。てっとり早く行くには「体験者の会」がある居場所に行くことがよいでしょう。
居場所では体験者の集いが何曜日にあるか決まっていますので、それに合わせて行ってください。きっとどこの居場所でも気持ち良く迎えてくれると思います。
一度勇気を出していくと、後はとても楽に行けるようになります。
では、同じ体験を持つ人と話をすることがなぜ大切かというと、いままで自分一人で苦しみ、悩み、自分だけが辛い思いをしていると思っていたのが、同じ体験者と話してみて、苦しみは自分だけではないのだということがわかり、気持ちが楽になります。
また、同じ体験者の話を聞いていくと、一つ一つが自分にとってとても役に立つことが多いということもわかります。そしてさらに自分のこれからの生き方について相談や助言をもらうことができます。こうして体験者との出会いを通して今まで一人で苦しんでいたことが不思議と楽になり、生きる意欲も増してきます。