兵庫県で、ひきこもりなど孤立しがちな本人やそのご家族、支援者のための情報サイトです。

Q1-親・家族について

私がひきこもっていることについて、親は「怠けじゃないか!」「わがままだ!」「いつまでも、ごろごろしていないで、働いたらどうや!」とわかってくれません。どうしたらわかってもらえるでしょうか。

A.

あなた自身も何とかしたいと思っているのではないでしょうか。つらいですね。人は自分が体験していないことが身近な人に起こると、つい厳しいことばになったりすることがあります。不安に思い、何とかしなければと焦りからでた言葉かもしれませんね。このような状況が長引くと、コミュニケーションがうまくとれず家族の焦りも高まり家族の人間関係が良くない方向へ向かってしまうかもしれません。

まずは、「どんな形(暴力はのぞく)でもいいから表現してみる」「うまく伝えようとしなくてもいい」ので、関係を良くしていく行動をとってみるのはどうでしょう。―特別なことでなく「おはよう」「おやすみ」などの挨拶などごくごく日常的なことを意識して続ける。また「ありがとう」「助かる」など感謝の気持ちを言葉にするなど。よいメッセージを伝えると自分自身も気分はよいし、受け取った家族も同様ではないかなと思います。また、話にこだわらず、メモを置くという方法もあります。その中で少しずつ自分の思いを伝えていくことも可能になるかもしれません。
それでも努力してもうまくいかなかったり、または、できない場合もあるかもしれません。家族の中で解決できない状況が続くと、お互いに疲れてしまうのではないでしょうか。そんな時は、なかなか難しいことかもしれませんが、相談機関、医療機関等に是非相談してみてください。あなたの状態を家族に理解してもらう一歩になるのではないでしょうか。この機会に、信頼できる相談者に出会えるかもしれません。
また、あなたのことを少しでも理解してもらう方法として、家族に親の会などの情報を提供してみるのも一つかもしれませんね。ご家族がすぐに動いてくれるかわかりませんが、あきらめず働きかけてみることもできるのではないでしょうか。