Q2-就労について

長い間ひきこもったのですが、はたして働くことができるでしょうか。

A.

ひきこもりの期間が長い場合、働くことができるようになるまでにひきこもりの期間と同じくらい時間がかかると言われています。10年間ひきこもっていたのであれば、日常生活を安定させ、就労支援機関に行って就労体験プログラムなどを受けながら最終的に就職先を見つけるまでに10年間かかることになります。ただしこれはあくまでも目安であり、必ずしもそうとは言えません。経済状況や雇用環境、地域の事情など本人を取り巻く外部環境は常に変化しています。と同時に、本人の意欲や体調、家族の状況など本人に関わる内部環境も日々変化しています。外部と内部の状況を良く見極めながらその変化に合わせて進んでいくことが大事であり、働こうとする意欲が高ければ自分が思っていた期間よりも早く次の進路先が見つかるでしょう。

ところで、本人も親もひきこもりから立ち直ったら次は就職だと言ってハローワークや就労支援機関に駆け込み、自分(子ども)に合う仕事を紹介してほしいと頼んだりします。しかし、本人の状況をよく理解せず安易に就職に結びつけようとすると、面接で失敗したりうまく就職できても仕事先で人間関係などのトラブルを抱えたりすることになりかねません。

ひきこもりから立ち直り、最終的に本人が進む道は、就職だけでなく、働くスキルを身につけるための職業訓練校、大学・専門学校等への進学などがあります。その他にも作業所などの福祉的就労から始めたり、地域活動やイベントのお手伝いなどのボランティア活動から始めるという道もあります。

本人の体調が思わしくない場合は、医療機関等のデイケアを利用しながら身体をならしていくという道もあります。働きたいという気持ちになったときがスタートラインです。そこからどのような道に進むのかの目標を作り歩んで行きます。そしてどの道を歩むことになっても、ひきこもりの期間が長いことが自分にとってマイナスではなく、じっくり自分と向き合った期間がそれだけかかっただけで今の自分は何の迷いもないということを面接などでアピールできるようになっていれば、社会に出る準備はできていると思われます。

スタートラインに立つ一歩を踏み出す勇気さえあれば、長い間ひきこもっていたとしても働くことはできます。

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